なめ猫

1980年代、空前のブームを巻き起こし、動物愛護団体からの抗議を受けてあっという間に、風のように駆け抜けていった「なめ猫」ブーム。かわいらしい子猫に学ランや特攻服を着せて「なめんなよ!」をキャッチスレーズに大人気になった猫たちです。流行ましたね〜。クラスのほとんどが下敷きや免許証型のカードを持っていました。主役の又吉は実は女の子だったことはたぶん当時の子供たちは知らなかったでしょう。あの頃の子供たちが大人になった今でも知らない事実なのでは? そんななめ猫が2006年の警視庁の暴走族追放キャンペーンのポスターに起用されたのですから驚きです。

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なめ猫とは

「全日本暴猫連合 なめんなよ」が正式名称で、「なめんなよ」のキャッチフレーズから「なめ猫」と呼ばれるようになりました。当初のなめ猫グッズは1980年からの2年間発売され、自動車免許証型のカードやステッカー、文房具などが飛ぶように売れました。なめ猫の写真集「なめんなよ大写真館」なども販売されました。洋服を着せて子猫を立たせるのは動物虐待にあたるとして動物愛護団体やマスコミから抗議を受けて徐々にブームは下火になっていきます。2005年には20年以上ぶりになめ猫グッズが発売され、昔ながらの学ラン姿はもちろんのこと、現代風のファッションなども登場しています。2006年には暴走族追放キャンペーンのポスターに起用されました。あの頃子供だった私たちにはとてもなつかしい思いがあります。以前ほどのブームはありませんが、免許証型のカードは変わらない人気がありますし、このインターネットが普及している中で、なめ猫画像やなめ猫壁紙なども人気が出てきています。

なめ猫の誕生

なめ猫のプロデユーサーの津田覚氏によると、なめ猫はもともと目も開いていない子猫4匹を彼が引き取って育てたことが始まりでした。目に入れても痛くないくらいのかわいがりようでした。当時の彼の彼女の人形の服をオモチャにして遊んでいる猫たちを見て、悪ふざけでその洋服を着せてみたのです。これがなめ猫誕生の瞬間でした。猫に限らず動物の赤ちゃんの成長は著しく、この4匹の子猫も例外ではありませんでした。あっという間に大人の顔になってしまうので、なめ猫の撮影は生後50〜80日くらいの1ヶ月という短い期間で10回行われました。なめ猫の主役は「又吉」ですが、実はこの子は女の子でした。津田氏が猫を譲り受けたクリーニング店の店主の名前がそのままつけられたのです。

なめ猫の撮影

なめ猫の撮影は時間とのたたかいでした。ねこが飽きてしまうと撮影にならないからです。スタッフは全員猫を飼っている人で、猫に洋服を着せる人、カメラマン、小道具の係り、猫の気をこちらに向ける係りなど、手分けして10分程度で終了するようにしていました。撮影に使うバイクなどの小道具はもちろんスタッフの手作りです。洋服も手作りで革のジャンバーは作るのに15万円もかかったそうです。なめ猫たちの引退後は津田氏を含むスタッフに引き取られましたが、全国からも里親希望者が殺到しました。又吉の恋人役のミケ子は名古屋に引き取られていきましたが、驚くことに2004年まで元気にしていたそうです。人間でいうと102歳の大往生を遂げました。又吉もかわいい子供たちを残しています。

なめ猫グッズ

ペットブームの昨今、猫好きにはなめ猫はたまらないかわいさでしょう。子猫のつぶらな瞳に小さな口。手の平に乗るほど小さい子猫をかわいくないという人はいませんよね。なめ猫グッズは今も昔も人気があり、一番の人気はやはり免許証型のカードでしょう。有効期限が「引退まで有効」や「任期満了まで有効」などとユニークな有効期限がたくさんあります。20年以上前のブームでは、交通違反をした人が警察に差し出す免許証が自分のものではなく、悪ふざけでこのなめ猫免許証を差し出す輩が多くて社会問題になったほどです。それほどなめ猫免許証は人気があったのですね。なめ猫免許証カードは今年1200万枚を超える人気でスノーボードなどは予約完売したほどです。今でも様々なグッズが販売され、子供向け雑誌での連載コーナーを抱えていたり、なめ猫人気はまだまだ衰える兆しはありません。人間にその人生(猫生?)を左右されてなめ猫たちにとって幸せなのかどうかはわかりませんが、私たちに癒しを与えてくれる猫たちが今日もどこかで頑張っていることを心のどこかに覚えておいてあげましょう。


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