金縛り

金縛りとは

金縛りを科学で解明すると、頭は覚醒しているのに体が寝ている状態のことをいいます。これは睡眠麻痺と呼ばれ、レム睡眠のときに起こるとされています。レム睡眠のときに人は夢をみますが、このとき脳は活発に動いています。その状態のときに頭が覚醒してしまうと体は眠っていていうことをきかない、だけれども頭は起きているので動こうとする。レム睡眠状態で夢を見ている状態なため、人の姿を見たりして霊の仕業だとみんなおそれおののくのです。

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忍法! 金縛りの術! なんて子供の頃あそびませんでしたか? キーンという耳鳴りとともにあう金縛り。来るぞ来るぞとかまえていると、案の定、次の瞬間体が動きません。金縛りにあっているときに見るものは幻覚なのでしょうか。金縛りのときに聞こえてくる声や物音は幻聴なのでしょうか。金縛りは科学で解明されている部分もありますが、果たして全部の金縛りがそうなのでしょうか。

金縛りの原因

金縛りの原因となるのは先ほど述べた睡眠麻痺のせいですが、ではなぜ睡眠麻痺に陥るのでしょうか。日ごろからたまっているストレスや、ひどく体が疲れているときに金縛りにかかりやすいようです。長い時間昼寝をしてしまったときもかかりやすいですね。育児に疲れて昼寝をした日に限って金縛りになっていたのもうなずけます。自分では体が疲れすぎていたのかなと思っています。

金縛りの対処法

金縛りにあったときは足の親指を動かしてみるとよいといいます。自分が聞いたのは、親指を動かしてみて、動かなければ体が眠っている金縛りで動くようであれば霊による金縛りだと聞きました。本当はどうなのでしょうか。睡眠麻痺での金縛りだと親指も動かないでしょう。では動く場合はやはり? ・・・真実は残念ながらわかりません。金縛りになったときにお経を唱えればいいなどと言いますが、睡眠麻痺での金縛りの場合はなんの役にもたたないでしょう。実際自分もためしたことがありますが、益々金縛りによる締め付けがひどくなり、それ以来お経は無駄だと何もせずにリラックスするようにしています。息苦しさもありますが、レム睡眠のときには肺も活動を休むときがあり、それにぶつかっているんだと諦めてしまいます。金縛りをとく方法は完全に目が覚めるまでこれといって確立されたものはないのです。

座敷わらしと金縛り

幸運の神様として有名な座敷わらしですが、現れるときに金縛りをかけるそうです。見た者に幸運をもたらすとされていますが、そう信じて座敷わらしが出るという奥座敷に泊まり、遭遇したとします。座敷わらしに会いたくてそこに出向くわけですから、心の奥底には常に「座敷わらしに会いたい」と思っているはずです。旅をして疲れて訪れる奥座敷では金縛りにあう要素はたくさんあります。もしかしたら霊的なものではなく、疲れと願望が見せる幻覚なのかもしれません。

霊がかかわる金縛り

科学的に解明されているとする金縛りですが、どうしても霊現象としか説明のつかない場合もあります。例えば、金縛りにあっているときに幻覚とされている人間に足をひっぱられたとします。金縛りがとけたあと、足を見るとしっかりとつかまれた手の跡が残っているということはよく聞きます。また、眠っていない状態から金縛りになる場合もあります。こういうときは科学的にはどう説明するのでしょうか。やはり霊現象なのでしょうか。真言宗では九字を切り、悪霊の動きを封じ込めてしまう不動金縛りの法がありますが、いくら金縛りで困っているからといって、何もわからない素人が九字を切るのは危険です。

金縛り体験

金縛りに初めてあったのは中学生のときでした。その頃、金縛りは霊の仕業だと思っていたのでとても恐ろしい思いをしていました。よく妊娠・出産をすると霊感がするどくなって金縛りにあいやすくなるといいますが、おそらく疲れから来る幻覚なのだなと今では思います。

体験その1

キーンという金属音の耳鳴りがすると決まって金縛りにあいます。お経を唱えると益々金縛りは強くなり、頭に孫悟空の輪をつけられたような感覚になり、その輪がギリギリと締め付けてきます。

体験その2

いつものように耳鳴りがきて金縛りの予感です。来るな? と思っているとどこからともなく大勢のお坊さんの声で頭の中に般若心経がぐわんぐわんと唱えられます。向こうがお経を唱えているのに自分も唱えたって金縛りがとけるわけがないと思い、諦めました。

体験その3

育児で疲れて寝ているときにそれはきました。体は動かないのですが目だけは開きます。(これは恐らく開いたつもりになっていただけでしょう)すると目の前に生首だけの祖母がニコニコ笑っています。驚いて動かない体を跳ね除けて飛び起きると、祖母の生首は生まれたばかりの娘のベビーベッドの横にいてニコニコ笑っています。呆然としていると音もなく消えていきました。一目祖母に娘を見せたかったと思う自分の気持ちが見せた幻覚だったのでしょう。

体験その4

妹の金縛り体験は自分よりも早いものでした。それを聞いて自分は絶対経験したくないと思っていたのですが・・・夜中にふと意識が戻った彼女は体が動かないことに気づきました。足元を見ると、昔風の登山者の格好をした男性が立っています。モスグリーンの登山坊には羽の飾りがついていて、ベージュのポケットがたくさんついたベストを着ていてチェックのシャツを着ていたそうです。妹と目が合った瞬間、その男性は手に持っていたピッケルを振りかざして襲ってきました。気づいたときには朝だったのですが、なぜ真っ暗な中でそこまで着ている服の色などがわかったのか疑問です。やはり幻覚といえるでしょう。

体験その5

母方の祖母が他界したとき、母が体験したことです。その日の夜中、金縛りで目が覚めた母は体に違和感を覚えました。誰かが足にしがみついているのです。それはうなり声を上げながら這いつくばって上半身にのぼってきます。母は恐ろしくて目を固く閉じていたのですが、それが耳元で囁きました。「すまなかったね」と。老婆の声だったといいます。これも自分の母を失ったことで見せた幻覚と幻聴といえます。


今まで体験した金縛りは数知れずですが、こうして振り返ってみると見たもの聞いたもののほとんどが、幻覚や幻聴と考えてもおかしくないものです。確かに中には不可解なものもありましたが、金縛りのほとんどは「睡眠麻痺」によるものだと今なら信じられます。

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