トランプ

誰もが一度は遊んだことのある遊具といえば、どんなものが思いつくでしょうか? 室内遊戯の王様であるトランプがすぐに思いつくのではないでしょうか? しかし、私たちはトランプについてどれだけ詳しく知っているのでしょうか? 今日はそんなトランプの秘密に迫ります。

トランプとは

トランプの起源は、現在でもまだはっきりはしていません。占いに使われる「タロットカード」が原型となったと言う説、古代インドでチェスの原型と共に生み出された説、中国発祥のカードゲームがシルクロードを渡り西洋でトランプとして発展した説など、様々あります。しかし、トランプが日本に伝わってきたのは16世紀ごろで、鉄砲と共に伝来されたものの一つであることが判っています。

トランプという名称の由来

本来、トランプ(trump)という言葉は「切り札」という意味でした。なので、英語ではPlaying cards(プレイング・カード)と呼ばれています。トランプという名前が付いたのは、プレイング・カードで遊んでいた欧米人に「それは何と言う遊びなのか」と聞いたところ、語弊があったのか通訳ミスかで「その札は何か」と伝わり、「これが私の切り札だ」と答えたことから『プレイング・カード=トランプ』となったと言われています。

トランプとタロットの関係

「タロットカードがトランプの原型である」という説は、タロットカードとトランプに共通する点があることから唱えられた説であると言われています。タロットカードは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚のセットで成り立っています。大アルカナは「ジョジョの奇妙な冒険第三部 スターダスト・クルセイダース」で能力のモチーフにされたことで日本でも知っている人は多いと思います。トランプの原型と考えられたのは大アルカナではなく、小アルカナの方なのです。

小アルカナとトランプの関係

小アルカナはソード(剣)・ワンド(杖)・コイン(金貨)・カップ(聖杯)の四種類各14枚から構成されています。一方トランプはスペード・クローバー・ダイヤ・ハートの四種類各13枚で成り立っています。トランプにおける絵札はジャック・クィーン・キングの三種に対し、小アルカナはペイジ・ナイト・クィーン・キングの四種になります。この相似性から「トランプの原型が小アルカナ」とも「トランプに大アルカナを加えてタロットが作られた」ともいわれています。しかし、タロット占いにはいわゆる「逆位置」がありますが、トランプ占いにはそもそも逆が無いため、関連性を否定する説もあります。

トランプ内の強さとは?

トランプにはスペード・クローバー・ダイヤ・ハートに四種類があり、絵柄による分類をスートと呼びます。このスートには強弱関係があるのをご存知でしょうか? 一部のゲームではスートごとの強さをルールで取り決めています。基本的にはスペード→ハート→ダイヤ→クローバーの順になっています。トランプをモチーフとした「仮面ライダー剣(ブレイド)」でも、このスートの強さは守られています。

トランプの使い道

ゲームの道具としてのトランプ

もっともトランプのポピュラーな使い方と言えるでしょう。プレイング・カードの名の通り「遊ぶカード」として親しまれてきたトランプには100種類以上の遊び方が存在すると言われています。子供から大人まで楽しめる「ババ抜き」やカードの出すタイミングが勝敗を決定する「七並べ」、日本発祥のスリリングなゲーム「大富豪」、記憶力と集中力が要求される「神経衰弱」とパーティで楽しめるものから、「ブラックジャック」「ポーカー」「バカラ」とハードボイルドの匂いがするものまで多種多様なのがトランプゲームなのです!

占いの道具としてのトランプ

俗に「トランプの枚数52は一年365日を一週間の7で割った数と同じ」と言われています。このことと、前述の起源説からトランプは占い道具でもあったとされています。しかし、それぞれのカードが暗示する内容と位置の正逆や占い方法で結果が様々に変化するタロット占いとは違い、簡略化された内容であることのほうが多いようです。昔、アイドルのキャンディーズが「ハートのAが出てこない」と言う歌を出しましたが、この歌はトランプ占いをモチーフにした曲なのです。トランプ占いにおいてはスートごとに異なる運勢を司るとされ、スペードが仕事運、ハートが恋愛運、ダイヤが金銭運、クローバーが健康運を示すとされています。

手品の小道具としてのトランプ

トランプは、手品の小道具としても広く用いられ「トランプ・マジック」という一つのジャンルとして確立しています。いわゆるスタンダップ・パフォーマンスとして手軽に出来ることやマジックの基本技術であるパーム(手のひらに隠す技術)を最大限に活かすことが出来ることがその隆盛を牽引してきたと考えられます。

代表的なトランプ・マジック

トランプ・マジックで有名なのは「カードの予知」です。『マジシャンが観客を選び出し、好きなカードを一枚引かせた後、マジシャンは「あなたがそのカードを選ぶことは既に判っていたのです」とノートや封筒などから選んだカードを示す文章を見せる…』というものですが、これにももちろんれっきとしたタネがあるのです。マジックにおいて、観客を自分の目論見通りに動かすのは基本中の基本です。カードを選ばせることも、選んだカードがどれであっても、対応できるように用意するのが手品なのです。

トランプのこれから

日本において、トランプの生産シェアの大半を占めているのはゲームメーカーとしても有名な任天堂です。任天堂は日本におけるトランプ業界をリードしてきた立役者でもあるのです。しかし、現在では任天堂などのブランド製トランプよりも100円ショップで売られているトランプのほうが主流となりつつある状況を鑑みると、任天堂がトランプや花札に固執せずゲーム業界へ参入したのは間違いではなかったと思います。しかし、トランプは電気もテレビも必要としない遊びの文化なのです。これからもトランプが大勢の人に遊び続けられることを祈るしかありません。


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