ユーチューブ

最近、大手検索サイトを運営するGoogle社による買収や著作権問題などで話題の中心に上ることの多いユーチューブ。はたして、ユーチューブとは一体どのようなものなのでしょうか?

ユーチューブとは

ユーチューブ(YouTube)とは、アメリカのベンチャー企業ユーチューブ社が立ち上げた一種のソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)のことです。ユーチューブの特徴は「ネットを通して自分が投稿した動画を世界に公開できる」ことです。ユーチューブは2005年2月のユーチューブ社設立と同時に開設され、現在では世界的に有名な動画投稿サイトとして知られています。日本では「YouTube」をローマ字読みした「ようつべ」で呼ばれています。

ユーチューブの魅力とは

ユーチューブは、誰でも容量最大100MB、最大10分の動画を投稿することが出来ます。アカウント登録を行えば、ユーザー自身が作成した10分以上の動画を投稿することもできます。ただ、投稿する動画は対応している形式でないと失敗することがあります。また、世界中からの動画の投稿があり、その動画の総数は5000万件以上にのぼり、あなたの見たい動画が確実に存在していることになるのです。

ユーチューブの人気の秘密とは

ユーチューブはわずか1年足らずの間に急成長を遂げ、動画掲載サイトとしてもSNSサイトとしても、比肩するものの無いほどの大手サイトになっています。このユーチューブ大躍進には一体どのような秘密が隠されているのでしょうか。

ユーチューブ人気の秘密「軽い動作」

理由の一つに「軽い」ことがあげられます。今までの動画掲載サイトは動画再生のために画面を切り替えたりダウンロードを始めたりで送受信を行う時間が掛かるようになっていましたが、ユーチューブはJavascriptの発展形であるAjaxを使用した表示形式で、ユーザーにストレスなく動画を楽しんでもらうことのできるレイアウトとシステムを実現しています。

ユーチューブ人気の秘密「無いものは無い」

動画総数5000万件以上、動画の投稿数の一日平均60000件以上という空前絶後の動画ライブラリーを持つユーチューブでは、検索すればさまざまな動画が出てきます。例えば昨日放送されたばかりの人気アニメの三分割ファイルや、10年以上前の人気バラエティ番組の伝説的コーナー、二度と放送できないような企画の番組、人気アーティストのプロモーションビデオなどなど…。とにかく、「見たい動画はまずYouTubeで探すのが基本」とも言われるほどの貯蔵量を誇っているのです。

ユーチューブ人気の秘密「反応の速さ」

ユーチューブには、幾つかの競合する動画掲載サイトがあります。Google社の「Google Video」やフジテレビの「ワッチミー! TV」などがありますが、ユーチューブはそれらの競合サイトよりも「投稿した動画の掲載が早い」のです。他の競合サイトは吟味をする時間を設けて著作権に違反しないか、面白いか……といった審査基準に基づく判断を下した上で掲載するのですが、ユーチューブは投稿されたものをそのまま出してユーザーの反応を貰うというスタイルを取っています。この速さがユーチューブの人気を支えているとも言えます。

ユーチューブの抱える問題とは

しかし、順風満帆に見えるユーチューブには幾つかの問題があります。そういった問題はいずれユーチューブの存亡にも関わってくると考えられています。ユーチューブの抱える問題とはどのようなものでしょうか?

ユーチューブの問題「転送量問題」

サイト運営を行う上で、管理者を悩ませる問題となってくるのが「転送量」です。インターネットの構造は、「世界中に張り巡らされた蜘蛛の素」と言われますが実際のところは道路と宅配便会社のようなものです。道路(回線)を行き来して宅配便会社(サーバー)が各家庭(パソコン)に荷物(情報データ)を届けるのですが、ある家(この場合ユーチューブ)から配送される荷物が、広範にわたる地域に同時に届けられるようにするとなると宅配便会社にはとてつもない負担が掛かることになります。しかも、荷物が届く先から届けた家庭から新しい荷物を送ることになります。これが転送量問題の大まかな構造です。

転送量の多さはサーバーを苦しめる

インターネットのサーバーは、大なり小なりありますが仕事を円滑に出来る限界というものが定められています。このサーバーの許容量を大きく超える仕事が来るとサーバーはギブアップしてしまうことになります。これがサーバーのダウンと呼ばれる状態です。ユーチューブへの訪問者は日に日に増加していて、一日あたりの動画観賞件数は一億件に昇るといわれています。このアクセスだけでも許容量の小さいサーバーはダウンしてしまいます。現にユーチューブは数回にわたるサーバー増強を含めたメンテナンスを行っていますが、このサーバーの維持コストは一月あたり100万ドルにも達すると言われています。

ユーチューブの問題「広告問題」

ユーチューブでは、サイトの維持管理を広告などの収入で賄っています。ユーチューブの特性とアクセス数を生かして広告動画を掲載してもらう企業も急増していて、そういった企業との契約からの収入も維持費のために使われています。しかし、ユーチューブの生命線と言える広告にある問題が迫っているのです。

マルウェアを仕込もうとする広告?

「あなたのパソコンは感染しています」というショッキングな見出しの広告が、ある時期ユーチューブに掲載されていました。この広告は、コンピューターウイルス駆除ソフトを謳う情報漏洩ソフト(マルウェア)を不法にインストールさせようとする意図があるサイトからのものなのです。以前は問題の無い広告が掲載されていたことから、広告主がこの危険な広告を掲載させるために何らかの仕掛けをしていたのではないかと考えられています。ユーチューブのアクセス数は、広告業界にとって喉から手が出るほどの極上の市場と言えます。しかし、掲載される広告の中には危険な意図を持ったものが潜んでいることもあるのです。

ユーチューブの問題「著作権問題」

インターネットの普及によって大きな社会問題となっているのがこの著作権問題です。著作権は、製作した人物が公表した時点で成立する性質を持っています。著作権に含まれる権利についてはいろいろあるのですが、ユーチューブにおいて問題となるのは日本の著作権法上で定められた「上映権」「公衆送信権」「頒布権」「複製権」「翻訳権」「翻案権」などの著作者財産権侵害にあたります。

侵害された著作権の中身

これらの権利はどのようなものになるのかと言うと、「上映権…著作物を公に上映するための権利」「公衆送信権…著作物を、インターネットなどを介して公衆に広めるための権利」「頒布権…映画の著作物を複製して広めるための権利」「複製権…著作物をコピーするための権利」「翻訳権…著作物を翻訳して吹き替え・字幕などを付けるための権利」「翻案権…著作物を翻案して新しい作品を作るための権利」となっています。ユーチューブの場合、動画は全て「映画の著作物」として扱われるので動画を公開しているだけでも「上映権」「公衆送信権」を侵害していることになります。また、ユーチューブの動画はダウンロードする手段があるため、「頒布権」「複製権」を侵害する可能性が生じます。ユーザーが投稿した動画の中には有志によって英字幕がつけられた日本のアニメや、MADムービー(編集によって本来の作品とは別の意図を加えたアニメなど)が含まれるため「翻訳権」「翻案権」が侵害されていることになります。

著作権問題の難しさ

ユーチューブは、これらの『著作権を侵害している動画』は著作権保有者からの通達があった時点で削除すると発表しています。最近ではNHKの教育番組「お母さんといっしょ」の1コーナー「スプーのえかきうた」のショッキングな動画(歌のお姉さんの書いたスプーがどう見ても怪物だった)や、極楽とんぼの加藤浩司の謝罪動画などがテレビ局側からの通告を受けて削除されています。しかし、ユーザーによる再投稿を防ぐ手立てが無いため削除と再投稿のいたちごっことなっているのが現状です。

ユーチューブの賢い使い方

さて、さまざまな問題を抱えているユーチューブですが中には著作権を気にしなくていい動画も掲載されているのは確かです。ではどのようにしてユーチューブの動画を楽しんでいけばいいのでしょうか?

ユーチューブで検索する

まず、YouTubeのTOPページには人気のある動画や掲載されたばかりの動画が並んでいます。しかし、そこには必ずあなたの見たい動画があるわけではありません。そこで、右上にある「Search for」と書いてあるボックスの中に検索したい単語を入力していきます。入力する単語は英語でも日本語でも構いません。入力し終えたら「Search」ボタンをクリックします。

全画面でユーチューブの動画を楽しむ

首尾よくあなたの見たい動画が見つかりました。しかし、画像が小さくて楽しめないと思われた方も多いのではないでしょうか? 動画の右下にあるボタンに注目してください。小さな四角と大きな四角が点線で繋がっているボタンがありますね? これをクリックすると動画が全画面表示になるのです。

ユーチューブに投稿する・その1

現在、日本からの投稿は著作権に違反する動画が含まれているということもあって禁止されているようですが、何らかの抜け道はあるようです。では、どのようにして投稿するのでしょうか? メニューの右端にある「Upload」をクリックすると、最初だけメールアドレスなどを入力する登録画面が出てきます。プロバイダーのメールアドレスでも、Webメールのアドレスでも構わないので入力してください。入力後、「Confirm」というボタンを押すと、ユーチューブからの認証用メールが届いているはずです。メール文中の登録確認用URLをクリックします。

ユーチューブに投稿する・その2

認証が済んだらこんどは投稿する動画を登録し、タイトルや説明、検索する際のタグを設定していきます。検索タグは判りやすいものにしましょう。入力が済んだら、一般公開(Public)するかメンバーにのみ公開(Private)するかを選択し、コメントの許可などを選択していきます。あとは「Upload video」をクリックして完了です。

ユーチューブに投稿する・その3

ユーチューブに投稿できる動画は100MB以下10分以内の動画に限られています。また、ファイル形式はMPEG、WMV、AVI、FLV、RM、RMVBなどになります。投稿が完了すると全ての動画はFLV形式に自動的に変換されます。なので、自分に扱いやすい動画のファイル形式に変換した上で編集を行い投稿できる動画の条件を満たすようにするのが良いでしょう。動画の編集方法は、ネット上や雑誌などで詳しく紹介されています。


新しい形態のサイトであるYouTubeは、Google社による買収で新しい局面を迎えています。今のような混沌の中から目的のものを掬い上げて楽しむことが出来なくなるとも言われています。しかし、ユーチューブはこれからも私たちを楽しませてくれる動画で一杯になっていくことでしょう。

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