マグマ

マグマとは

マグマは高熱によって溶解して固体から液体に変化した岩石のことで、火山の噴火で地表に噴出することがたびたびあります。マグマが冷えて固まったものを溶岩と言います。マグマの主成分は二酸化ケイ素(SiO2)で、この二酸化ケイ素の含有量によって流動性や温度などに大きな影響が出てくるのです。また、マグマの温度も二酸化ケイ素の含有量によって変動しますが平均的には1000度前後の高温に達します。

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大地の奥底に眠る、熱き力。それがマグマです。時には火山を噴火させ大地を覆い、灼熱の噴流で生命を飲み込み、時には地下水脈を温め温泉として健康を増進させる二面性を持つマグマ。マグマとは一体どのようなものなのでしょうか?

マグマはどこから来るのか?

マグマは私たちの住んでいる地表を支える地殻と更にその奥にある地球の中心である核の間を埋めるマントルから吹き上げられて地上に噴出しています。マントルの中のマグマは、常に高温の液体であるため地殻の岩石より比重が軽くなりどんどん地上に近づいていきます。押し上げられたマグマが地下で溜まってしまったものをマグマ溜まりといいます。このマグマ溜まりが一気に押し上げられて地上に噴出するのが火山の噴火なのです。

マグマから生まれるもの

マグマは、地中では常に高温で保たれているのですが一度地上に噴出すると空気によって冷やされ固体に変化します。この過程で様々な副産物が生まれるのです。

溶岩

冷えたマグマの大半は溶岩として扱われます。この溶岩は冷えた場所や二酸化ケイ素の含有量などの条件によって玄武岩や花崗岩、白英を多量に含むデイサイト、流紋岩など様々に変化します。また、溶岩には磁鉄鉱が含まれるため地磁気を帯びて磁場を乱すことがあります。「方位磁石が利かない」と言われる富士の樹海は、富士山の噴火によって噴出した溶岩が地盤となっているため磁石が利かなくなっているのです。

軽石

軽石も溶岩の一種なのですが、マグマの中に含まれる水分が地上に噴出したことによって蒸発し(マントルの中では蒸発することが出来ない)、水分のあった場所が孔になったことで軽くなったものが軽石となるのです。入浴の際に足の角質を削り落とすために使用した軽石ですが、現在は人工的に作られた軽石が入浴用として市販されています。また、軽石は保水性が良いので園芸用の土に混ぜて使われることがあります。

火山灰

火山灰はマグマに含まれていた水分と共に空中に吹き上げられて出来るマグマの副産物です。空気中で急速に冷やされることでガラス状になった火山灰だけでなく、以前の噴火で加工に溜まっていた溶岩のかけらや、マグマ内で結晶化した鉱物なども含まれます。現在も活動を続けている桜島のある鹿児島県では、常に火山灰に悩まされており洗濯物を外に干すことは出来ません。また、火山灰は甲子園球場の土としても使われています。

マグマを有効に活用する方法

一度火山が噴火すれば、われわれ人類にはマグマの流出を押しとどめる術はありません。マグマは人類に立ちふさがる障害の一つですが、このマグマを資源として使う方法はあるのでしょうか?

マグマの動きから噴火予知

火山の噴火はマグマが地表に向かって動くことで起こる自然現象です。このマグマの動きは地殻の下にあるプレートの動きに連動していると考えられます。そこで、プレートの動きによって起こるとされる地震を人工的に起こし、マグマがどう動くかを調査して今後の火山噴火の予知に役立てようと言う研究が行われています。地震予知はまだ実用レベルではありませんが、噴火予知は充分に実用レベルにまで持っていけるようです。

地熱発電

地熱発電は、世界各国で既に実用化されている自然を利用した発電システムの一つです。温泉採掘などに使用するボーリング工事でマグマ溜まりを掘り当て、マグマ溜まりから発生する高温の水蒸気でタービンを回し発電する仕組みです。また、マグマの温度が低く水蒸気が発生しない場合は、引き上げた温水・熱水で水よりも沸点が低い液体を沸騰させてタービンを回す方法(バイナリー発電)が使用されています。地熱発電は地球の持つ熱量を利用する非常にクリーンな発電方法ですが、引き上げた地下水から金属質を取り除いて地下に戻す必要があります。また、発電コストは火力発電の二割増しになる上火山活動を活発にする恐れもあるため、火山国である日本ではあまり盛んではありません。しかし、風力発電・潮力発電・太陽光発電などに並ぶ自然環境を利用するクリーンな発電方法としてエコロジーブームと共に見直されてきています。

マグマ大使とは

「マグマ大使」は、1965年に手塚治虫先生が発表した少年漫画です。1966年にはフジテレビ系列で特撮番組として放映され多大な人気を博しました。マグマ大使の映像化を担当したのは手塚先生の盟友である漫画家・うしおそうじ氏が主宰するピー・プロダクションで、自身の作品が実写化されることに難色を示していた手塚先生をうしお氏が説得した縁で担当することになったと言います。

マグマ大使の魅力とは

マグマ大使は蚊取り線香のCMに登場するほどの人気を得た作品です。マグマ大使の物語は、地球侵略を企む悪の宇宙人・ゴアの企みを知った創造主アースによって生み出された、ロケット人間・マグマ大使とその妻のモルとその子供であるガムが、マモル少年の笛で呼び出されてゴアの送り込んだ宇宙怪獣たちと戦うというストーリーです。ロケット人間であるマグマ大使たちはロケットと金属の肌を持つ人間の二つの姿に変身する能力を持っていて、マモル少年が笛を吹いた回数に応じて姿を現すという設定が少年たちの心を掴んだのでした。

マグマ大使を見るには

残念なことに、現在マグマ大使を見る手段は非常に限られてきます。ビデオソフトとして販売されたものは、レンタルビデオでもなかなか見かけない上にDVDへの移行が進んでいることもあって非常に希少になってきています。また、DVD化もされていないため現在入手が容易なのは1993年に作られたアニメ版マグマ大使のDVDだけのようです。こちらのアニメ版マグマ大使はゴア役が実写版と同じ大平透氏なので、当時の雰囲気を感じることは出来るでしょう。

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