失語症

失語症の原因

失語症の原因は、脳がうまく機能していないことによります。失語症は特に、脳の言語中枢にダメージを受けると現れますが、具体的には脳の血管に問題が生じた結果として起こるのです。脳の血管が詰まってしまったり、血管が破れてしまったために酸素が脳に届かなくなり、脳の機能が低下するのです。脳梗塞のようなトラブルにより失語症になるケースが多いのは、このような原因によるのです。


スポンサードリンク

失語症と聞くと皆さんは、どのような症状を想像しますか?失語症はよく、全く声が出なくなるような症状を想像されがちです。しかしそのような認識は、実際とはかなりかけ離れたものです。例えば自分の考えていることが、思うように出てこなくなるのが失語症なのです。ですから失語症は、コミュニケーションに大きな支障をもたらす可能性のある、やっかいなものなのです。

失語症の症状

失語症の症状は、軽度のものから重度のものまでさまざまですが、具体的には以下のようなポイントに絞ることができます。いずれの症状も、コミュニケーション能力に影響を及ぼすのが特徴的です。

失語症の症状1・発語がぎこちない

失語症の症状には、話している言葉のスピードやイントネーションが、ぎこちなくなることがあげられます。またこのような発語のぎこちなさに、一貫性がないことも特徴としてあげられます。

失語症の症状2・名前が出てこない

失語症になると人や物の名前が出てこない、または出てきたとしても、うまく言葉として口に出せないこともあげられます。「みかん」が「りかん」になるように、音声が似ていても全く別な単語になってしまうことも少なくありません。

失語症の症状3・人の話が理解できない

失語症になると、聴力には何ら問題がないのに、人の話がうまく理解できなくなることもあげられます。人の話の文法的な理解ができなくなるのではなく、耳から入ってくる単語の音そのものが、うまく理解できなくなるのです。

失語症の症状4・漢字の書き取りや計算ができない

失語症になると、うまく漢字が書けなくなったり、漢字とその読み仮名に関連性がなくなる場合もあります。また足し算以外の計算をすることが、難しくなることもあります。3×6や7×9のような九九を、頭に思い浮かべるのが難しくなることまであるのです。

失語症の治療

失語症は、オペや薬などで治すことができません。そのため、言語訓練のようなリハビリテーションが組まれます。失語症の治療のために、各専門機関でリハビリテーションを受けるのが一般的です。その際には言語聴覚士による、専門的な言語訓練が受けられます(機関によっては、言語訓練士がいない場合もあります)。具体的には「話を聞いて理解する」「話す」「文字を読みそれを理解する」「文字を書く」「計算する」という、5つの要素を訓練します。また失語症の言語訓練の場合には、看護している家族や友人の協力の元、自宅でリハビリテーションができるという特徴があります。

失語症の検査

「最近、人や物の名前がすぐ出てこなくなったなぁ」と感じることは、誰にでもあることですよね。この症状は大半の場合、加齢による記憶力の低下によって起きるのですが、場合によっては、まさしく失語症にかかっていることもあります。ですから本当なら、このような症状が出たら、専門医に検査をしてもらうのが望ましいのです。各専門機関が行う失語症の検査には、以下のようなものがあります。

失語症の検査法1・標準失語症検査(SLTA)

現在日本で一般的に行われている失語症の検査法が、標準失語症検査(SLTA)です。標準失語症検査では、「聞いて理解する力」「物の名前を答え、説明する力」「文章を読んで理解する力」「文字や文章を書く力」「四則計算する力」を見ます。

WAB失語症検査

失語症の検査法には、WAB失語症検査もあります。WAB失語症検査は、失語症の具合を失語指数(AQ)と大脳皮質指数(CQ)というように、具体的な数値として表します。WAB失語症検査も標準失語症検査と同じく言語能力の検査をしますが、非言語能力も同時に検査するという特徴があります。

失語症の看護

失語症にかかると、自分の考えをうまく周りに伝えられなくなる事が多いので、本人はもちろん、周囲で介護する家族などにかかる負担も大きくなります。そのため、失語症の症状に対する理解や看護の推進を目的として、「失語症友の会」が幅広く活動をしています。この失語症友の会は全国各地に拠点を築いていますので、失語症に苦しむ人や介護に負担を感じている人は、1度尋ねてみるとよいでしょう。近所に失語症友の会の支部がない場合には、インターネット上にサイトも開かれていますので、是非のぞいてみてください。

失語症に対しての理解を深めましょう!

失語症のイメージが、「声が全く出ない」などあまりに現実とかけ離れているため、「名前が出てこない」ような症状で、失語症を疑う人は少ないのではないでしょうか?このような失語症に対する理解の浅さが、失語症の発見を遅らせている1つの要因になっています。先ほど紹介した症状に思い当たるフシがあったら、症状が重くなる前に、専門医の検査を受けるなどの対策をとってください。

スポンサードリンク
お問い合わせ