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鋼の如き肉体、ゴムを束ねたように太くしなやかな筋肉、割れた腹筋、女性のウェストよりも太く力強い腕と脚。それこそが鍛え抜かれたボディービルダーの勲章なのです。神話の時代の英雄のような逞しい身体を手に入れるために、トレーニングを欠かさず食生活にも気を配り、できるだけナチュラルで美しい筋肉を作り上げるボディービルの魅力を紹介します!
ボディービルとは
ボディービルは正式にはボディービルディング(Body Building)と言い、直訳すると「肉体を建築する、作り上げる」で、「トレーニングによって堅牢な肉体を作り出す」活動です。ボディービルはスポーツともトレーニング法とも言いがたく、強いて言うならばライフスタイルなのではないかと思います。ボディービルダーは、食生活や筋肉トレーニングに比重を置いたスケジュール作成と管理、体脂肪率のコントロールや鍛えるべき部位の割り出しとその為のトレーニングといった、通常の社会生活を放り出さねばならないほどの苦難を強いられるのです。
ボディービルについて回るイメージ
必要以上に大きくカットされた筋肉は、美的感覚の違いによって偏見を持たれてしまうものです。『ボディービルダー=HG』的なイメージをもたれていた時代があったことは否定できません。近年では、『ボディービルダー=脳みそまで筋肉』的なイメージが付いて回ることになっているのも否定できません。
ボディービルのイメージ向上を行った人たち
そんな固定観念で見られるボディービルのイメージを塗り替えたのが現カルフォルニア州知事で映画俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーです。日本では「シュワちゃん」としてもお馴染みのシュワルツェネッガー知事は、ボディービルの世界的大会である「ミスター・オリンピア」で7度の優勝を達し、映画俳優としてデビューしたのです。また、日本でもTEAM-NACSの安田顕が企画・脚本を担当した「マッスルボディは傷つかない」がカルト的な人気を博し、ボディービルへの理解を深めることになりました。また、フィットネスブームによって女性ボディービルダーの増加したことも、ボディービルのイメージを大きく変えるきっかけとなったことも見逃せません。
ボディービルにおけるトレーニング法とは
ボディービルでは、ただ筋肉をつければいいというものではありません。筋肉の美しさを阻害する体脂肪の除去や、筋肉全体のバランスやボリューム、審査の対象となるポージングの際の見せ方や見え方などに気を使わなければならないのです。
ボディービルダーの食生活
ボディービルダーは体脂肪を付けず筋肉をより盛り上げるために、高たんぱく低炭水化物を意識した食生活を毎日摂るように心がけています。例えば、卵を食べる場合はたんぱく質の多い白身のみに、たんぱく質を豊富に含むツナや鯖などの魚を重視して肉は脂肪分の少ない鶏のささ身にするなどの工夫を凝らしています。もちろん、野菜も充分にとることでたんぱく質の摂りすぎによるリスクを低減しています。しかし、筋肉を付けるためには炭水化物の摂取も必要になってくるため、筋肉と健康のバランスを考えた食事メニューを考えていく必要があります。このようなたんぱく質を重視したメニューのことをボディービルダーは「クリーンな食事」と呼んでいます。
ボディービルのための筋肉を付けるトレーニング
ボディービルで重視されるのは、筋肉の量を増やすための負荷を掛けるトレーニング法です。壁などの動かないものを相手にするアイソメトリック・トレーニングは、筋肉そのものの力を強くするトレーニング法として定着していますが、筋肉の量が変わらないのでボディービルでは敬遠されています。ボディービルにおいて主体となるトレーニング法はダンベルやバーベルを用いたウェイト・トレーニングです。筋肉の限界を超える運動を行うと筋肉は損傷しますが、筋肉が再生する時にはより大きくなるのです。この現象を利用してボディービルダーは日々筋肉の量を増やしているのです。
ボディービルダーがより筋肉を大きく見せる方法
ボディービルの大会では、控え室でダンベルやバーベルを使う選手の姿を見かけることがあります。これは、筋肉を付けるためではなく筋肉に血液を送り込むためなのです。このように筋肉に血液を送り込むことで、筋肉を大きくすることをパンプアップといいます。パンプアップは、血液で筋肉を増量させるのではなく血液をより多く流入させることで筋肉に送り込まれる酸素や栄養分を増やし、活発な状態にするのが目的なのです。また、ボディービルダーは身体を日焼けさせオイルで色を付けるなどして、筋肉をより強調する見せ方を熟知しています。
ボディービルダーがより多くの筋肉を付ける方法
しかし、人種や性別によっては筋肉の付く量は限られてくることがわかっています。前述のミスター・オリンピアの優勝者を見てもアジア系の優勝者は未だに居ません。では、どうすれば、遺伝子や性別による限界以上の筋肉を付けることが出来るのでしょうか? そこで食生活やトレーニング以外の努力が必要になってくるのです。その手段とはすなわち「ドーピング」です。前述したように、ボディービルはスポーツではありません。ドーピングしてでもなお栄光を掴みたいという考えは否定されなければ、肯定もされないのです。
ドーピングに対するボディービル界の対応
しかし、ドーピングを行わない参加者の中にドーピングを行った選手が入っていき、優勝を掻っ攫ったらどう思うでしょうか? 例えるなら夏休みの自由研究を親が子供に代わって行い、その研究が市から表彰されるようなものではないでしょうか。その為、ボディービル大会の開催者たちは、ドーピングを行っていない選手と行っている選手を分けて大会を開催するように努力しているのですが、ボディービル人口が限られていることもあって思惑通りに行っていないのが現状のようです。ただ、ドーピングを行った選手は様々な弊害に後々苦しむことになることが往々にして多いようです。
私が思うに、ボディービルとは生き方そのものです。それは例え周囲に理解されなくても、愚直に筋肉という目に見えるものを追いかけ、自分の人生さえ捧げるという過酷な生き方です。世の中のボディービルダーに少なからん幸せがあることを祈って、この筆を置きます。
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